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OLPCがCEOを募集中投稿者: sonoda 投稿日時: 2008年3月12日(水) 23:00
3/7のBusiness Weekのニュースとして、OLPCがCEOを探しているというニュースが流れました。 私は昨今のOLPCの動き、特に昨年のIntelがボードから脱退した話や、開発途上国にClassmate PCを売りつけ、OLPCをライバル視している状況、あるいはG1G1キャンペーン参加者へのXO発送の遅れや、中核的な開発メンバの中にもいまだにOLPCの理念をきちんと理解していない方々がおられるような状況を見ていて、OLPCというNPO組織のマネージメント面での弱さを感じるようになりました。 私は開発途上国の子供たちを崇高な思想と最新のITにより支援しようというNegroponte氏の理念に心底ほれ込んでいますが、一方で氏が先のWSJ誌でも自身が「アイデアを広めるのは特異なんだが。。。」と語ったように、良くも悪くも理想主義者で、Being Ditigalなどで世界のトレンドを予見し生み出していく非常に優れた方である一方、現実的な世界で組織を切り盛りしていくには、それを具現化するエキスパートが右腕として必要なのではないか、と考えていました。 今回のニュースを見て、さすがに私ごときがそんなことを考える以前に、何よりもご自身が憂慮されていたのだなぁと感じた次第です。恐らくは、そもそも戦う必要の無かった商業市場へ図らずも引きずり出されてしまったことがこの決断の背景にあると思います。 私見ですが、発展途上国の教育環境は、たとえば一定期間の間は先進諸国の営利企業がその無垢さに漬け込んで市場化しないようプロテクトするなどの国際的な規模での措置が必要なのではないか、と考えています。たとえば先進国では一般論として一定レベルの教育水準が達成され、民度も高く、政府としてもそれなりの根拠に基づき判断をする、また国民も自身で判断をする、ということが可能です。自分の子供、自国の子供たちの未来のための教育はどうあるべきか、多少なりともちゃんと考え、問われればそれなりに答えも返ってくるでしょう。 しかし開発途上国はどうでしょうか?もちろん彼らの考える力を否定するわけではありませんが、それ以前に、人道支援・開発支援を必要とするある意味混乱した状況にあって、しかしながら教育、特に初等教育に関しては持続的な取り組みが必要な中で、果たして真の意味で長期的視点に立ったビジョンが描けるでしょうか?各国の教育相はもちろん優秀な方が揃っておられると思いますが、政府の財政的な問題や様々な諸事情があって、やむおえず予算的なところで判断をする、ということもありえるでしょう。 OLPCはそういった開発途上国の事情も勘案し、XOのコストを$100に設定している背景にもその辺が関係しています。また道具よりもむしろ、確固たる教育(あるいは学習)の思想を持っているという点が重要です。一方Intelを始めとする、単に安い製品を量産することに長けた企業はどうでしょうか?なんといっても営利企業です。商業的インセンティブの無いところに巨額の投資などしません。そんな企業が開発途上国の教育環境に注目をしているのは、先進国の教育市場にくらべ遥かに巨大で潜在的な利潤が見込めるからに他なりません。 彼らの目的は、彼らの製品を売ることであって、教育環境の整備でもなければ、子供たちの未来など考えてもいません。(あるいは少なくとも長期的視点に欠けます)しかし資金力は強大であり、資金的に不足していないといわれるOLPCであっても、短期間に巨額の投資が可能なこれらの企業に立ち上がりの時期で十分に対抗できる力はないでしょう。 開発途上国の発展はグローバルな人間の安全保障に直接関係してくる課題であり、従って例えば国連などの中立的、非営利的機関がしばらくの間保護し、教育支援を含むあらゆる人道支援・開発支援はなされるべきで、自社の営利しか考えない企業が直接途上国に乗り込んでものを売りつけるなど、詐欺に近い印象すら受けます。 このような各国政府、国連、非営利組織と多面的に協調しながら教育支援は進めるべきで、そういった意味で、OLPCにはそれをハンドリングできるマネジメント能力に優れた人材がCEOとして必要なのではないか、と私も思います。 少々遅かりし、という感もありますが、しかし傷だらけになりながらもようやく飛び立ったこのプロジェクトをなんとしても成功させるために、是非よい人材が登用されることを望みます。OLPCの開発者MLでは、まさかビル・ゲイツが、なんて話も出ていますが、私としては彼がMSとのしがらみを完全に断ち切って、正論で物事を考えられる立場になったのであればそれもありかと考えます。MSの戦略、Windowsのだめさ加減はともかく、彼はビジネスを成功させているわけですから。 ただMS本社がOLPCに触手を伸ばしている状況を考えると、さすがに彼もMSやWindowsといった遺産を全て断ち切って望むということは現実的には無理な気がします。OLPCの理念の一つに「オープンかつフリー」というものが上げられます。個人的希望としては、この理念に沿って活動をしてきた企業や個人のなかから登用されるのが望ましいと考えています。■ Trackback URL for this post:http://www.laptop-jp.org/trackback/40
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